こわくない・むずかしくない投資法で10倍儲ける秘訣とは？

話題のIPO 中国株 FX−投資実践会セミナーその(3)　IPO（新規公開株）投資

その(3)　IPO（新規公開株）投資

タイトル：新規公開株（IPO）投資【入門編】
講師：　IPOゲッター　菅井 実　氏

IPO投資は、通常の投資とは少々性格が異なりますよね。とにかくまずは、抽選に申し込んでそれに当選しないと購入することさえ出来ません。
ただし、昨年・今年の傾向を鑑みると、逆に当選し購入しさえすれば利益が出る可能性がきわめて大きい投資となっています。そしてそこが、昨今のIPOブームとなっている所以なのです。

ちなみに僕も、今年からはじめています。しかし、まだ一度も抽選に当たっていません。利益が出る出ない以前の問題です（涙）。
そんなわけで、今回はいかにIPOに当選するか、そのポイントを聞くためにセミナーに参加してきました。

今回講師を務めるのはネットで“IPOゲッター”として知る人ぞ知る存在の、菅井 実さんです。そしてこの方こそ、ネットでIPOを広め、ブームを作り出した張本人と言えるかもしれません。今回は、そんなご本人の話をじかに聞くことが出来る貴重なチャンスでした。
ちなみに菅井さん、今年は9月までに25〜26社のIPOに当選し、利益は500万円程度出ているとのことでした。ウラヤマシイ．．．。

なお先にお伝えしておきますが、今回のセミナーは各講師毎に内容をDVDに収録したものが販売される予定であるものの、残念なことに菅井さんのものだけがDVD化されません。理由は、別に出し惜しみをしているわけではなく、セミナー中で個別の会社名（特に証券会社）を出し過ぎたためだそうです。言われてみれば、たしかにそうかも（笑）。
そんなわけで、このレポートでその一旦を垣間見ていただければと思います。

さて、菅井さんは2000年のマクドナルド株を契機にIPO投資をはじめたということで、すでに5年のキャリアとデータをお持ちの方です。
口座を開いている証券会社は、現在25社程度とのこと。ただし、一気に開いたわけではなく、必要に応じて開設してこの数になったそうです。これだけの証券会社とやりとりして来たとなると、やはり気になるのは“どこがいいか（当たるか）”ということですよね。この点については菅井さん曰く、「今年の6月くらいからは“ここが取れる”という証券会社は特にない」とのことでした。ガッカリ、ですか？でも、菅井さんはこうも言っていましたよ、「今はどこの証券会社でもIPOが取れるから、自分にとって取れるところとつき合えばいいんです」と。
さらにもうひとつアドバイスとして、「あまりIPOが取れなかったら証券会社に直接聞いて、言われたとおりにやってみるといい」ということも言っていました。僕も、いつものNに訊いてみようかな（笑）。

セミナーでは他にも、“菅井流IPO投資法”をいくつか披露していました。せっかくですから、参考までにここにリストアップします。
◆情報源は、WEBサイト「Tokyo IPO」のみ。他サイトも新聞も雑誌も見ていない
◆小粒銘柄でも、かまわずドンドン申し込んで取りに行く（数を取りに行くのもアリ）
◆基本的に、主幹事・副幹事・平幹事関係なく引受証券会社全社に申し込む
◆今年は裁量配分（店頭）では取っていない。すべて完全抽選（ネット）に切り替え、それでもGET出来ている

また、IPO購入後の売りのタイミングに関してつねに“初値売りが基本”と言い続けている菅井さんですが、この日はこれに派生してとても興味深いデータを提供してくれました。それは、IPO株の初値買い（セカンダリ）に関するデータです。
菅井さんが2005年1〜9月までのデータを集計してみたところ、この期間に関してはおもに2取引所の銘柄が初日以降2週間以内に最高値をつけていたのだそうです！ここから、以下2つのポイントが浮かび上がってきます。
■IPO売りのタイミングは、やはり初値売りが基本
■初値買い（セカンダリ）をするなら、それに適した2つの取引所の銘柄が良い。ただし、ホールドするにしても約2週間が限度
もちろん個々の銘柄で見れば上記2点のポイントが必ず当てはまるものではないということは、ご了承くださいね。
また、これ以上書くと主催者に怒られそうなので（笑）、取引所がどこかということに関してはご自身で集計して確かめてみてください、スイマセン。IPO各銘柄の過去のデータは、たとえば「infoseekマネー」で入手できます。

さらに、菅井さんはセミナー中でIPO投資に対する心構えにも触れていたので、皆さんにもいくつか紹介しておきます。
▼IPO投資はプロも初心者もない
▼IPOだけで一年間メシは喰えないと思っている
▼本気でやらない！片手間でやる！（「いつかは当たる」と思う）
▼ゲームなので楽しみながらやって欲しい→当ててくれる証券会社を探すゲーム
▼一昨年の9月以降は公募割れがほとんどないので、IPO投資をやらない理由がない
▼はずれ続けていても申し込み続けていれば必ず当たる。要はそれがいつか、という違いだけ
最後のコメントは確率論から言うと当たり前なのかもしれませんが（笑）、毎年多くのIPOをGETしている菅井さんが言うとまた別の意味合いが感じられます。
いかに多く申し込んでいかにチャンスを増やし当選確率を上げていくか．．．裁量配分ではまた話が別かもしれませんが、完全抽選で大切なのはここなのかもしれません。

ところで、こうした菅井さんの投資法・発想を垣間見れる本が、現在出版されています。
僕はこの本を読んで、IPO投資の知識を手っ取り早く知ることが出来ました。株式投資にありがちなロ−ソクチャートだのファンダメンタル分析だのといったものは、この本にはまったく出てきません。なぜなら、IPO投資に関してはこうした知識がなくでも十分に利益を出すことが可能だからです。
ボリューム的にもサラッと読めてしまう本ですが（笑）、これで必要十分です。IPO投資に興味をお持ちの方は、ぜひ一読されることをお勧めします。

IPO 新規公開株でガッポリ儲ける方法―5年間で98回ゲットした必勝ノウハウ!〈2006年度版〉

菅井 実
イースト・プレス (2006/02)

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さあ、次は総合的な投資トレンドです。
CFP（サーティファイド・ファイナンシャルプランナー）としてご活躍の投資のプロ、松島 修さんのお話をご紹介します。